山本家住宅 1棟

茨城県鹿島郡神栖町大字奥野谷4281番地  山本文男

18世紀前半  折曲り寄棟造り  茅葺き  玄関付
桁行 19.6m  梁間 10.6m
南側突出部 桁行 3.8m  梁間 6.9m
   
鹿島灘に近い網元の家。
正面東寄りに突出部をつけた曲家形式。床は梁間を三分して部屋(ざしき、なかのま、おくのま)を並べる。前側一間通りは入側縁。式台付玄関は後設。上屋、下屋からなる構造で、上屋梁上に束を立て二重量を架け棟束をたてて叉首組。
土間北側に板間(当地方ではオダヤという)を設ける例は鹿島灘から九十九里浜にかけての民家に多く、立派な仏壇を設けるのも漁業関係民家の特色の一つである。
曲屋という形式はこの地方ではきわめて例外に属する。土間にウマヤはない。曲屋としたのは、規模がとくにおおきいための強風に対する配慮と、網元として広い作業空間を必要としたためであろうか。
注:漁家で十分に指定されている物は、山本家を含め、旧作田家住宅(旧千葉)、谷山家住宅(和歌山)、早川家住宅(山口)の4件しかない。
 

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